2023/12/28 18:07

珈琲の加工方法の主なものです。
【ウォッシュプロセス(洗浄法)】
果肉と果皮を取り除くために水洗いされます。
洗浄された豆は発酵の影響を受けにくく、酸味が際立つ傾向があります。
一般的には、ラテンアメリカやアフリカなどの一部の産地でよく見られる方法です。
【ナチュラルプロセス(天然法)】
果実のままで太陽の下で天日干しされます。
発酵が起こりやすいため、独特の果実由来の風味が現れ、甘味が感じられることがあります。
主にブラジルやエチオピアなどで採用されることが一般的です。
【ハニープロセス】
珈琲豆は一部の果肉を残した状態で乾燥させられます。
乾燥の際には蜜糖状の粘液が残り、これが豆に特有の甘みをもたらします。
主に中央アメリカや南アメリカ、アフリカの一部で見られる加工法です。
【Wet-hulled】
収穫された珈琲豆は、果実を取り除く前に一部発酵させられ、その後洗浄されます。
乾燥は果肉を残した状態で行われ、湿度や雨の影響を受けにくい特徴があります。
主にスマトラ島などで見られる独自の加工法です。
(スマトラ式の方が私にはしっくりくる)
今回はハニープロセスとWet-hulledを少し掘り下げます。
ハニープロセスとは、珈琲豆の生産過程の一つで、果肉を一部残した状態で豆を乾燥させる手法を指します。
ハニープロセスの名前は、豆が一部の果肉を残したまま乾燥される際、その豆がまるで蜂蜜をかけられたような様子に見えることから名付けられました。
ハニープロセスが行われる地域は、中央アメリカや南アメリカ、アフリカなど、さまざまな珈琲産地で見られます。
一部の特定の農園や地域で、このプロセスが特に重要視され、特有の風味を生み出すために採用されています。
ハニープロセスの採用が広がり、珈琲の生産地域や農園によっては、異なるバリエーションやレベルのハニープロセスが存在します。
珈琲愛好者にとっては、これらの異なるハニープロセスの珈琲を試してみることが、興味深い味覚の体験となるでしょう。
このプロセスには、ホワイトハニー、イエローハニー、レッドハニーなど、果肉の量によって異なるバリエーションがあります。
ハニープロセスの珈琲は、通常フルーティーで甘みがあり、豊かな風味が特徴です。
珈琲生産地域によっても味わいに差が出ます。
このプロセスは、伝統的なウォッシュプロセスとは異なり、特有の風味と複雑さを生み出します。
【ホワイトハニー(White Honey)】
果肉をほとんど残さず、豆を乾燥させるプロセスです。
通常、軽い口当たりと明るい酸味が特徴です。
【イエローハニー(Yellow Honey)】
少量の果肉を残して乾燥させるプロセスです。
豆はホワイトハニーよりもやや重い口当たりで、果実の甘味と酸味が感じられることがあります。
【レッドハニー(Red Honey)】
中程度の果肉を残して乾燥させるプロセスで、果実の風味がより感じられます。
豆の表面がやや赤みを帯びていることがあります。
【ブラックハニー(Black Honey)】
最も多くの果肉を残して乾燥させるプロセスで、豆は非常に甘く、フルーティーな風味が際立ちます。
ただし、このプロセスは時間がかかるため、生産者にとってはリスクが高いことがあります。
ハニープロセスの珈琲豆は、焙煎の際にもその独自の風味を引き立てます。
以下は、ハニープロセスの珈琲を焙煎する際の一般的な傾向です。
【ライトロースト】
ハニープロセスの珈琲は通常、ライトローストが一般的です。
これは、豆の風味や酸味、フルーティーな特性を最大限に引き出すためです。
ライトローストの珈琲は、明るく酸味が際立ち、フルーティーで複雑な風味が感じられます。
【中深煎り】
一部のハニープロセスの珈琲は、中深煎りにも適しています。
これにより、珈琲に深いボディと甘みが加わり、風味のバランスが取れます。
ただし、過度の焙煎は、ハニープロセスによってもたらされる独自の風味を損なう可能性があります。
飲み方としては。
【シングルオリジン】
ハニープロセスの珈琲は、その産地や農園の特徴をより際立たせるため、シングルオリジンとして提供されることがよくあります。
これにより、特定の産地の土壌や気候条件から生まれる独自の風味を楽しむことができます。
【エスプレッブレンド】
一部のロースターは、ハニープロセスの珈琲をエスプレッソ用にブレンドすることもあります。
これにより、エスプレッソに特有の濃厚さと甘みが加わり、興味深い味わいが生まれます。
ハニープロセスの珈琲は、その独特な製法によってもたらされる甘さや風味が、焙煎の過程で一層引き立つことが期待されます。
ただし、焙煎の好みは主観的であり、個々のロースターが特有の焙煎プロファイルを開発しています。
またWet-hulledは、特にスマトラ島で一般的に使用されるコーヒーの加工方法です。
【収穫】
コーヒーの収穫は手作業で行われます。
収穫されたコーヒーチェリーは、まだ生豆が果肉の中にある状態です。
【果肉の一部除去と発酵】
収穫されたコーヒーチェリーは、果肉の一部を取り除かれ、そのままの状態で一部発酵させられます。
これにより、生豆が果肉に覆われた状態となります。
【洗浄】
発酵が終わった後、生豆は水で洗浄されます。
この工程で残っている果肉や膜が取り除かれ、豆が露出します。
【乾燥】
洗浄された豆は、一般的には直射日光のもとで天日干しにされます。
この段階で生豆は乾燥し、外側にカスタード状の粘液が残ります。
【精選】
乾燥が完了したら、コーヒー豆は精選作業にかけられます。
この際に不良豆や異物が取り除かれ、品質が確保されます。
【乾燥の継続】
精選されたコーヒー豆は、乾燥が完全に終わるまで継続的に天日で干されます。
この過程で、豆は特有の風味や特性を発展させます。
Wet-hulledの特徴的な点は、コーヒー豆が湿った状態で乾燥することと、生豆が発酵の影響を受けることです。
これにより、スマトラコーヒーは低酸性でフルボディかつエキゾチックな風味を持つことがあります。
また、湿気に強いため、湿潤な気候条件にも適しています。
飲んだことがないハニープロセスが気になるため、今後試しに買って飲んでみようと思います。
試しに配ってみるのもありかな。
Wet-hulledはマンデリンの加工方法です。
飲んでみれば独特の風味が味わえます。
久しぶりに飲めば、マンデリンはこうだったよねって思い出す。