2023/09/17 16:49

珈琲焙煎中に珈琲豆が膨らむ原理は、珈琲豆内部に含まれる水分とガスの挙動に関連しています。
以下に焙煎中に珈琲豆が膨らむ主要な要因を説明します。
【水分の蒸発】
珈琲豆は焙煎前に水分を含んでいます。
焙煎が始まると、珈琲豆内の水分が熱によって蒸発し始めます。
この蒸発は水分がガス状態に変化するため、内部圧力が上昇します。
これにより、珈琲豆が膨らむ要因の一つとなります。
【ガスの生成】
珈琲豆内部には炭水化物が含まれており、焙煎の過程でこれらの炭水化物が糖分へと分解されます。
この糖分が高温で反応し、二酸化炭素(CO2)ガスを生成します。
生成されたCO2ガスは内部圧力を高め、珈琲豆を膨らませます。
このCO2ガスは焙煎が進行するにつれて増加し、特に「第一ハゼ」と「第二ハゼ」と呼ばれる焙煎段階で顕著に現れます。
【ハゼ(爆ぜ)】
珈琲豆内部のガス圧が増加すると、外側の珈琲豆の皮や膜が剥がれやすくなります。
外側の皮や膜が剥がれることで、内部のガスが外に放出され、珈琲豆が膨らみます。
「第一ハゼ」の際はパン、ポンッというような大きな音が聞こえます。
シナモンロースト以降の焙煎度合いで聞こえるようになります。
「第二ハゼ」の際はピチッ、パチというような音が聞こえます。
シティロースト以降の焙煎度合いで聞こえるようになります。
これらの要因が組み合わさり、珈琲豆が焙煎中に膨らむ原理となります。
焙煎の過程では、焙煎師はこれらの要因を管理し、望む風味プロファイルを得るために焙煎度を調整します。
因みにポップコーンも種が爆ぜるのですが、トウモロコシにはいろいろ種類があります。
デント種(馬歯種(ばししゅ))
フリント種(硬粒種(こうりゅうしゅ))
ソフト種(軟粒種(なんりゅうしゅ))
スイート種(甘味種(かんみしゅ))
ポップ種(爆裂種(ばくれつしゅ))
ワキシー種(糯種(もちしゅ))
このポップ種(爆裂種(ばくれつしゅ))がポップコーンになるのであって、ほかの種類はなりません。
雑談でした。